PROJECT
□ Architectural Design
□ Interior Design
□ Consulting
■ Master plan
□ Graphic Design
■ Product Design
DETAIL
type_ライティング演出
location_神奈川県
date_2011
光の塔 ライティングプロジェクト
横浜市
横浜赤レンガ倉庫の創建100周年の記念として制作した光の塔「飛翔」
8メートルの骨格を作り、ワイヤーメッシュで曲線を生み出す彫刻的な造形を目指した。足元にはLEDを設置し、時間の変化とともに、光の塔の色が変化していく。ワイヤーメッシュに光のモアレ現象が加わり、その造形にもやわらかい変化が生まれていく。
光の塔「飛翔」(塔の台座に表示したメッセージ)
今年は、3月11日の東日本大震災に象徴されるように、自然が牙を剥いた年でした。
そして、津波による福島第一原発の事故。
こうした出来事が、憂鬱な雲のように、私たちを覆っているようです。
ただ、こうした不幸な大災害によって、私たちの内なる世界が見えてきたことも事実です。
私たちはこれまでIT化の普及のなかで、誰もがネットワーク社会の一員であり、様々な世界と繋がっているという意識を持っていました。
しかし、こうした事態のなかで、もう一度、情報としてのネットワークだけでは成立しない人間同士のつながりについて、改めて深く考え始めているのではないでしょうか。
そして今、’’気持ちは伝わっているのか?心は通じているのか?’’
人間としてのつながりが、全ての原点であることを再認識しているのだと思います。
光の塔は、こうした人間同士の心のつながりがひとつになり、その想いが空へと飛翔しゆくというテーマのもとに、つくられた光のオブジェです。
一年を締めくくる月、そしてクリスマスシーズン、人々がこの一年を振り返り、また新たな年に願いをつなげてゆく季節。
恒例の横浜赤レンガ倉庫のクリスマススリーの奥に、そうした願いを込めた、光の塔がLEDの輝きとともに浮かび上がってきます。