PROJECT
■ Architectural Design
■ Interior Design
□ Consulting
□ Master plan
□ Graphic Design
□ Product Design


DETAIL
type_個人住宅
location_東京都
date_2018
struture_鉄筋コンクリート造

大山町の住宅
 
 
敷地は南北に長く、北側の前面道路と南側には約1.2m程度の高低差があった。
周囲には集合住宅や個人住宅が迫り、そのなかで東側隣地には比較的大きな庭と低層の木造家屋が建っていた。
そこで主たる開口部は東側に取ることとし、高低差を利用したスキップフロアの構成とすることで、最高高さの範囲内で施主が要望する床面積を確保しながら、各室に光や風を取り込む計画としている。
外観は幾つかの箱型のボリュームが積み重なった構成となっており、箱のずれた部分はテラスなどを計画して建物の圧迫感を減らすことを試みた。
構造は鉄筋コンクリートの壁式構造とし、外部仕上げは杉板型枠打ち放し仕上げにより質感のある佇まいとなっている。
内部は南北の中心位置の吹抜け部分に階段を設け、ダイニング、リビング、子供用前室、セカンドリビングなどの共用空間がひとつの空間としてつながり、その奥に主寝室、子供室、祖父母室などの個別空間が拡がる構成となっている。
空調システムは全館空調を採用し、1階の機械室から各フロアの床下にダクトを配管し、各室の床などの吹出口から空調している。建物全体の空気を循環させて、1年を通して適切な室内環境に調整していく空調システムであり、スキップフロアにより緩やかに分節されたワンルームに近い空間では効率的なシステムとなっている。